September 28, 2022

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2022年9月29日(米国2022年9月28日発表) – インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(onsemi 、本社 米国アリゾナ州フェニックス、Nasdaq: ON)は、あらゆるタイプの電気自動車(EV)内で、車載充電と高電圧(HV)DCDC変換使用を目的とした、トランスファモールド技術によるシリコンカーバイド(SiC)ベースのパワーモジュールの新製品3モデルを発表しました。APM32シリーズは、EVの効率向上と充電時間短縮のために、SiC技術をトランスファモールドパッケージに適応した初めての製品で、特に11~22kWの高出力オンボードチャージャ(on board charger、OBC)用に設計されています。

3つのモジュールはそれぞれ、低い伝導損失とスイッチング損失を特長とし、クラス最高の熱抵抗と800Vのバス電圧に対応できる高電圧絶縁を備えています。効率向上と発熱低減によって、強力なOBCを実現できます。消費者にとって重要な要素である、EVの充電速度の短縮と航続距離の延長の2つが可能になります。

オンセミで、バイスプレジデント兼オートモーティブ・パワー・ソリューションズ・グループのジェネラル・マネージャーを務めるファビオ・ネッコ(Fabio Necco)は、次のように述べています。「当社の新しいモジュールは、最新のSiC技術を採用して低損失とシステムの小型化を図っているので、設計者は充電効率の向上と省スペースの目標を達成できます。事前に構成されたモジュール方式を採用することによって、迅速に設計を構築でき、市場投入までの時間が大幅に短縮され、設計リスクも軽減されます」

APM32モジュールは、オンセミのエンドツーエンドのSiCサプライチェーン対応と実績のあるSiC MOSFETおよびダイオードを使用して、高レベルの信頼性を達成しており、各モジュールにはシリアルナンバーが付与され完全なトレーサビリティを実現しています。このモジュールは、最大175℃の接合部温度(Tj)での動作が可能で、スペースが制約された厳しい車載アプリケーションでも信頼性が確保されます。

オンセミで、エグゼクティブ・バイスプレジデント兼パワー・ソリューションズ・グループのジェネラル・マネージャーを務めるサイモン・キートン(Simon Keeton)は、次のように述べています。「APM32は、オンセミのクラス最高のパッケージングを活用して、最先端シリコンカーバイド技術の能力を最大限に引き出すことで、お客様に差別化されたソリューションを提供します。また、当社はエンドツーエンドのSiCサプライチェーンに対応しており、お客様が重視される供給保証を提供します」

APM32シリーズの2つのモジュール、NVXK2TR40WXT aと NVXK2TR80WDTは、ブレークダウン電圧(V(BR)DSS)が1200VのHブリッジトポロジーで構成され、高電圧バッテリースタックへの適性を保証しています。これらはOBCおよびHV DCDC変換ステージで使用するように設計されています。 3つ目のモジュール NVXK2KR80WDTは、ウィーン整流器トポロジーで構成され、OBCの力率改善(PFC)ステージで使用されます。SiC OBCのポートフォリオを完成させるために、近い将来に6パックモジュールとフルブリッジモジュールの発売が予定されています。

3つのモジュールはすべてコンパクトで堅牢なデュアルインラインパッケージ(DIP)に収められ、低モジュール抵抗を実現しています。トップクールおよび絶縁は、最も厳しい自動車業界の規格に適合します。また、沿面距離と空間距離はIEC 60664-1およびIEC 60950-1に適合しています。さらに、これらのモジュールは車載用規格AEC-Q101およびAQG 324にも準拠しています。